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 しばらく「20世紀書店」が続きます。ほかの世紀にもお邪魔します。

 

254. 2018年の「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のフライヤー・リーフレット(2019年1月21日)

2018年の「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のフライヤー・リーフレット

行きたかったけど、行けなかった展覧会のフライヤーやリーフレットを、友人が送ってくれました。

2018年10月6日から2019年1月14日まで、千葉県佐倉市のDIC川村記念美術館で開催されていた「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のものです。

展覧会カタログは、書店でも扱われていたので入手することができたのですが、会場に置かれた、こうしたフライヤーやリーフレットは、カタログとはまた別物です。

ドナルド・エヴァンスの作品も展示されていたので、宅急便などではなく、切手の貼られた郵便で送られてきたのもうれしいところです。

首都圏在住ながら往復5時間かけて出かけた「見者」の友人曰く、「比類ない展覧会」だったとのこと。
やはり、なんとかやりくりして行くべきだったかと後悔しきり。

 

「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のガイドマップ・リーフレット

▲「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のガイドマップ・リーフレット
ガイドマップによれば、次のような展示構成だったようです。

特設会場110 X モーリス・ブランショと3人の美術家――終わりなき対話
本会場Y
Y 第1室 ジョセフ・コーネル/瀧口修造
Y 第2室 加納光於/中西夏之
Y 第3室 ドナルド・エヴァンス/河原温
Y 第4室 岡崎和郎/奈良原一高
Y 第0室 「空中の本」へ
本会場202 若林奮
「空中の本」への書架
常設会場 DIC川村記念美術館コレクションから


「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のフライヤー刻印

▲ 「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のフライヤーには、ドナルド・エヴァンスの刻印がおされています。


「言語と美術――平出隆と美術家たち」のカタログをながめながら、この刻印、市販のカタログにもおしてあったらな、と思ってしまいました。

「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のカタログ01

「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のカタログ02

「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のカタログ03

「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のカタログ04

「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のカタログ05

▲ 「言語と美術――平出隆と美術家たち」展のカタログ
2018年12月17日初版発行
編著:平出隆
執筆:青木淳、三松幸雄、澤直哉
写真:今井智己、高橋健治、山本糾、KARIN、takaramahaya、平出隆、市川勝弘
編集:井上有紀、赤松祐樹
デザイン:須山悠里
DTPオペレーション:宮浦杏一
発行:DIC川村記念美術館
発売:港の人
印刷製本:図書印刷

 

2019DIC「ジョセフ・コーネルの世界」カレンダー

▲DICの2019年カレンダーが、「ジョセフ・コーネルの世界」というのも、エフェメラ好きには、ありがたい話です。

それと、遅まきながら、『ジョセフ・コーネルのポップアップブック』という本が、2017年に東京パブリッシングハウスから出ていたことを知りました。
いつか見てみたいものです。

 

〉〉〉今日の音楽〈〈〈

naomi & goro & 菊地成孔『calendula』01

naomi & goro & 菊地成孔『calendula』02

naomi & goro & 菊地成孔『calendula』(2011年、commmons)から、アルバム1曲目の「The King of Rock'n Roll」を。

オリジナル・ヴァージョンも、Prefab Sproutのアルバム『From Langley Park to Memphis』(1988年、Kitchenware)の冒頭を飾っていました。

プレファブ・スプラウトの、このアルバムから、もう30年経ったのかと思うと、くらくらします。
そういえば、プレファブ・スプラウトのパディ・マクァルーン(Paddy McAloon)の風貌も、30年ですごく変わりました。

1980年代は、LPとCDが混在していて、個人的には、このアルバムあたりから、CDを優先するようになった記憶があります。
それから30年。CDがいちばんの音楽メディアだった時代も終わったようです。

終わりといえば、東日本大震災直後の2011年4月にはじまった菊地成孔のラジオ番組『菊地成孔の粋な夜電波』も、2018年12月、第396回を最後に、終わってしまいました。

いろいろなものが終わっていく一方で、なにかが始まっているのでしょうか。

 

 ♦♦♦ ♦♦♦ ♦♦♦ ♦♦♦ ♦♦♦

253. 1981年の『浮世絵志』復刻版(2019年1月21日)

大曲駒村編輯の『浮世絵志』復刻版

ブックオフに寄ってみたら、浮世絵志会『浮世絵志』〈昭和4年(1929)1月~昭和6年(1931)9月、全32号、芸艸堂〉の 合本8冊の復刻版(1981年、飯塚書店)が鎮座していて、とてもとてもお安い値段でしたので、えっちらおっちら持ち帰ることにしました。

 

『浮世絵志』第1号表紙(復刻版)

▲『浮世絵志』第1号表紙(復刻版)
表紙は浮世絵師・版画家の山村耕花(1885~1942)。

 

『浮世絵志』の同人

▲浮世絵志会『浮世絵志』第1号に掲載された編輯同人(復刻版)
 田中喜作(1885~1945)美術史研究。京都出身。
 永見徳太郎(1890~1950)劇作家、美術研究。長崎出身。
 井上和雄(1889~1946)浮世絵研究。鹿児島出身。
 大曲駒村(1882~1943)浮世絵・川柳研究。福島出身。
 山村耕花(1885~1942)浮世絵師・版画家。東京出身。
 小島烏水(1873~1948)登山家、浮世絵・西洋版画研究。香川出身。
 七戸吉三 浮世絵研究。

『浮世絵志』は、鹿児島とまったく無縁の雑誌というわけではなく、 大正から昭和初期にかけて浮世絵のために働き続けた井上和雄の存在を、鹿児島でもきちんと評価すべきではないかと思います。

 

『浮世絵志』第1号の編集後記「浮世繪多與里」と奥付

▲『浮世絵志』第1号〈昭和4年(1929)1月1日発行、芸艸堂〉の編集後記「浮世繪多與里」と奥付(復刻版)
編集後記「浮世繪多與里」冒頭に、

▶浮世繪志の創刊 浮世繪同好會編輯「浮世繪」は、種々の事情に妨げられ、漸く第四號を發行したまゝ遂に廢刊となりましたので、私共は新たに浮世繪志會と云ふを起し、茲に月刊雜誌「浮世繪志」を創刊しました。是非同好諸氏の御援助を仰ぎます。

とあるので、福永書店から井上和雄編輯で刊行された「浮世絵」誌〈創刊號(昭和3年1月1日発行)~第四號(昭和3年5月1日発行)〉を受け継ぐかたちで創刊されたと分かります。

「編輯兼發行人」の大曲省三は、大曲駒村の本名。
編輯所の住所も大曲の住所なので、『浮世絵志』編輯の中心は大曲駒村だったと分かります。

大曲駒村・富士崎放江編著『定本末摘花通解』(1958年、有光書房)の序で、斎藤昌三(1887~1961)が次のようなことを書いています。

顧れば、末摘花の解剖は明治末期から五十年、輪講に廻覧に幾多の研究会は興亡を重ねて来たのだが、印行は依然遠慮せざるを得なかった。その一グループとして、東北の地方新聞社に在つて江戸風俗史に専念した富士崎放江は、久しい俳友だつた大曲駒村と自然とこの方面にも接触してゆき、余閑を末摘花の検討に熱を挙げ出し、同志にも呼びかけたのを、偶々駒村が本務の関係上、東京に移つたころから、居住の近くに幸い近親の印刷所もあつたといふので、敢然印行を決意して会員を限定公募し、配本を開始したのは昭和三年春以降七年十二月まで、この間、時の内務省から再三中止の内命があつたが、彼の研究心は何等挫折さるゝところなく、合本にして九冊を卒業するに至った。

「浮世絵志」の印刷人・大曲武助は、ここにある「近親の印刷所」と思われます。
大曲は、『浮世絵志』と『末摘花通解』を同時進行でやっていたわけです。

大曲駒村は、関東大震災後の大正末から昭和10年ぐらいまでの出版熱の高さを体現する人物の一人です。
その熱は、秋朱之介(1903~1997)などにも通じるものを感じます。
時代の熱だったのでしょうか。

 

『浮世絵志』第32号終刊号の編集後記「浮世繪多與里」と奥付(復刻版)

▲『浮世絵志』第32号終刊号〈昭和6年(1931)9月1日発行、芸艸堂〉の編集後記「浮世繪多與里」と奥付(復刻版)


『浮世絵志』第32号終刊号掲載の終刊の辞(復刻版)

▲ 『浮世絵志』第32号終刊号〈昭和6年(1931)9月1日発行、芸艸堂〉掲載の廃刊の会告(復刻版)
冒頭に「昭和三年一月、本誌創刊以来」とありますが、『浮世絵志』の創刊は、昭和4年1月ですので、先行する『浮世繪』(福永書店)を含めているのかもしれません。
「殺人的不景氣」ということばが生々しいです。

 

ところで、『浮世絵志』のページをめくっていて、まず目をひいたのが、アーサー・ウェイリー(Arthur Waley、1889~1966)への同時代評があったことです。

『浮世絵志』第8号掲載の野中退蔵によるウェイリー評のページ

▲『浮世絵志』第8号〈昭和4年(1929)8月1日発行〉掲載の野中退蔵による「ウェレー氏の司馬江漢論に就いて」のページ
批評の対象は、ウェイリーが、1927年『Ostasiatische Zeitschrift』誌に寄稿した司馬江漢小伝「Shiba Kōkan」と、 それを短くまとめて『Burlington Magazine』1928年4月号に掲載した「Shiba Kokan and Harushige not identical」 というエッセイ。
「四月號」とあるので、野中退蔵(1895~1986)は、『Burlington Magazine』のほうだけを読んで批評しているようです。
この内容については、改めて別の機会に書きたいと思います。
ウェイリーの同時代評が、『浮世絵志』で読めるとは予想していなくて、うれしい驚きでした。

 

ウェイリーといえば、『源氏物語』の英訳者として有名です。
今もウェイリーの英語版源氏からの日本語版新訳が順調なペースで進行中です。
新訳が出ることにはわくわくしているのですが、その表紙カヴァーにギュスタフ・クリムト(Gustav Klimt、1862~1918)の絵が使われていることには、なんだかもやもやしています。

 

紫式部『源氏物語』1 A・ウェイリー版 毬矢まりえ+森山恵姉妹訳 カヴァー

紫式部『源氏物語』1 A・ウェイリー版 毬矢まりえ+森山恵姉妹訳 表紙

▲紫式部『源氏物語』1 A・ウェイリー版 毬矢まりえ+森山恵姉妹訳(左右社、2017年12月31日発行)カヴァーと表紙
カヴァーの絵は、Gustav Klimt, The Kiss, 1908

 

紫式部『源氏物語』2 A・ウェイリー版 毬矢まりえ+森山恵姉妹訳 カヴァー

紫式部『源氏物語』2 A・ウェイリー版 毬矢まりえ+森山恵姉妹訳 表紙

▲紫式部『源氏物語』2 A・ウェイリー版 毬矢まりえ+森山恵姉妹訳(左右社、2018年7月14日発行)カヴァーと表紙
カヴァーの絵は、Gustav Klimt, Portrait of Mada Primavesi, 1912

 

紫式部『源氏物語』3 A・ウェイリー版 毬矢まりえ+森山恵姉妹訳 カヴァー

紫式部『源氏物語』3 A・ウェイリー版 毬矢まりえ+森山恵姉妹訳 表紙

▲紫式部『源氏物語』3 A・ウェイリー版 毬矢まりえ+森山恵姉妹訳(左右社、2018年12月25日発行)カヴァーと表紙
カヴァーの絵は、Gustav Klimt, Water Serpent II, 1904-07

 

個人的には、ミスマッチという印象が先にきてしまいます。
クリムトが表紙であることのもやもやは、第一次大戦は、大きな歴史的断層をつくっていて、クリムトは前の世界、1925年から1933年にかけて刊行されたウェイリー訳源氏は後の世界に属すると感じるからかもしれません。

もうひとつ、これがいちばん大きいのかも知れないのですが、日本の本で、カヴァーにクリムトの絵を使ったモノを 調べてみると、
 ■天童荒太『ペインレス』
 ■森雅裕『歩くと星がこわれる』
 ■西加奈子『漁港の肉子ちゃん』
 ■馳星周『楽園の眠り』
 ■アルトゥル・シュニッツラー 池田香代子訳『夢奇譚』
といった本が並んでいて、独立峰のような作品であるウェイリー訳源氏が、これらの本と同類のような印象をもたれそうで、なんだか違うよなあと思ってしまいます。

 

ウェイリーの本の表紙やカヴァーには、両大戦間的なシンプルでモダンな文字組がいちばん似合うと思ってしまいますが、 Tony Bradshawの『The Bloomsbury Artists: Prints and Book Design』(1999年、Scolar Press)を引っ張り出して眺めていると、ブルームズベリー系の美術家の作品のほうが、まだクリムトより親和性が高い気がします。

Tony Bradshaw『The Bloomsbury Artists: Prints and Book Design』

▲Tony Bradshaw『The Bloomsbury Artists: Prints and Book Design』(1999年、Scolar Press)

Tony Bradshaw『The Bloomsbury Artists: Prints and Book Design』見開き01

▲Tony Bradshaw『The Bloomsbury Artists: Prints and Book Design』のページから。
Roger Fry、Duncun Grant、Vanessa Bell、Dora Carringtonらのブックデザイン。

Tony Bradshaw『The Bloomsbury Artists: Prints and Book Design』見開き02

▲Tony Bradshaw『The Bloomsbury Artists: Prints and Book Design』のページから。
Duncun Grantのブックデザイン。

 

〉〉〉今日の音楽〈〈〈

John Greaves『Life Size』(2018年、Manticore)

▲John Greaves『Life Size』(2018年、Manticore)
今年最初に届いたCDは、John Greavesの新譜「Life Size」でした。
レーベルが、ELPのレーベルだったManticoreであることに驚きました。
どうやら、Greg Lake Estateの援助で、イタリアで、再び立ち上げられた、ということのようです。
レーベルのロゴもそのまま。
もっとも、リリースされたCDはまだ3作だけ。そして、レーベル3作目のJohn Greavesの「Life Size」型番は、MAN003。
ELPゆかりのレーベルから、ジョン・グリーヴスのアルバムが出る、というのは不思議な感じです。

バックのミュージシャンは、Zeena ParkinsやJakko Jakszyk、Sophia Domancichといった懐かしい名前もありますけど、イタリアの若い人が主体。好好爺と若人のアンサンブルです。

「How Beautiful You Are」の再演や、マッチングモールの「God Song」のカヴァー、「Rose C'est La Vie」のイタリア語ヴァージョン「In Te」、ディラン・トマス、ジェイムズ・ジョイス、ヴェルレーヌ、アポリネールの詩に曲をつけたものと、もりだくさん。
「Kew Rhone is Real」という曲があるのですが、これは1977年の『KEW RHONE』の収録曲ではなくて、『KEW RHONE』の歌い手Lisa Hermanが、2014年に刊行された『KEW RHONE』(Uniform Books)に寄稿した詩に、John Greavesが曲をつけた新曲でした。
その曲を歌っているのは、Himiko Paganottiという日仏ハーフの女性。
お父さんは、1970年代後半のマグマ(Magma)のベーシストだった人です。

このアルバムは、イタリアのPiacenzaという10万都市の人脈でつくられたようです。
ジャケットの写真作品も、Piacenza在住の美術作家Lino Budanoによるもの。

地方都市で、こうした、重層的で、ふくよかな音楽アルバムが作られるということに、可能性を感じます。

 

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252. 2019年1月1日の桜島

2019年1月1日桜島早朝a

2019年1月1日朝の桜島は、曇り空におおわれて、山裾から日が昇る姿を見ることはできませんでした。

 

前日の2018年12月31日の夕方は、良く晴れていたのですが。

2018年12月31日桜島夕景a

2018年12月31日桜島夕景

 

2018年12月31日夕方の長い影

2018年12月31日 夕暮れ時の長い影


2018年12月31日の日没

2018年12月31日 鹿児島港の日没

 

2019年1月1日早朝の桜島フェリー

2019年1月1日早朝の桜島フェリー

 

2019年1月1日早朝の桜島

2019年1月1日早朝の桜島

 

2019年1月1日天使のはしご

初日の出は拝めませんでしたが、雲間から、いくつもの天使のはしごが降りて来ていました。

 

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251. 1942年の昭南書房版・石川淳『山櫻』(2018年12月16日)

1942年の昭南書房版・石川淳『山桜』表紙

西谷操(秋朱之介、1903~1997)は、中村重義と佐藤俊雄とともに、戦争中の昭和17年(1942)11月に、昭南書房を立ちあげます。
その、井伏鱒二『星空』(1942年11月5日発行)、太宰治『信天翁』(1942年11月15日発行)に続く3冊めの本、石川淳(1899~1987)の『山櫻』(1942年12月10日発行)の表紙です。
太宰治『信天翁』と同じく、装釘は宮村十吉です。

「山櫻」「一休咄」「曽呂利咄」「鐵枴」「張柏端」「千羽鶴」「蓮酒」「祕佛」「貧窮問答」「履霜」の10編を収録する短編小説集。石川淳については、戦後の焼跡世界の人という思い込みがあったのですが、戦前の作品で、すでにその小説世界は出来上がっています。

秋朱之介(西谷操)の回想によれば、昭和10年(1935)以降の秋朱之介の銀座(銀座二丁目四)時代、石川淳は飲み仲間で、城左門(城昌幸、1904~1976)らといっしょにつるんでいたようです。

 

石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)表紙カヴァー

▲石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)表紙カヴァー
補修にセロテープを使うと、その場しのぎにはなるのでしょうが、何十年か経つと、痛ましいことになります。

 

石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)扉

▲石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)扉
なぜ「昭南書房」という名前にしたのか定かではありませんが、昭南書房の最初の本『星空』の井伏鱒二は、1942年当時、昭南(シンガポール)に滞在して活動していたので、そのことに便乗したのかもしれません。


石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)奥付

▲石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)奥付
昭南書房の発行者住所は、最初は「東京市豊島区雑司ヶ谷町六ノ八一一」、昭和18年(1943)8月ぐらいに「東京都芝区新橋三丁目二番地四」、昭和18年11月ぐらいに「東京都神田区西神田一ノ九」とかわり、昭和19年の夏ごろ、昭南書房の活動は終わっています。
約2年、続きました。
西谷操は、横浜の本牧に移り、戦後は、「操書房」と名前をかえて、昭和24年(1949)まで出版を続けます。

 

石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)への「西谷操」の署名

▲石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)への「西谷操」の署名
間違いなく西谷操の自筆ですが、刊行当時のものではなく、1988年の『書物游記』(書肆ひやね)刊行で再評価されたころのサインではないかと思われます。

 

石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)巻末の昭南書房刊行書目

▲石川淳『山櫻』(昭和17年12月10日発行、昭南書房)巻末の昭南書房刊行書目
ここにある書目はすべて、刊行されています。
昭南書房版の城左門訳『夜のガスパアル』はまだ手に取ったことはありません。戦後の操書房でも城左門訳『夜のガスパアル』を刊行しています。
『一政歌集』は、『歌集 向ふ山』というタイトルになります。

 

秋朱之介『書物游記』付録別冊(1988年、書肆ひやね)

▲秋朱之介『書物游記』付録別冊(1988年、書肆ひやね)
16ページの小冊子『書物游記』別冊付録の「座談・秋朱之介を囲んで」では、次の「優游の会」のメンバーが、本牧の西谷邸を訪ねて、秋朱之介(西谷操)から貴重な証言を引き出しています。

 伊藤滿雄(収集家、鹿鳴荘)
 岡澤貞行(収集家)
 佐々木桔梗(プレス・ビブリオマーヌ主宰)
 峯村幸造(「書痴往来」社主。富岡多恵子『壺中庵異聞』の「橘村好造」のモデル。)
 齋藤専一郎(収集家。『木香往来』〈書肆ひやね〉創刊準備號に「秋朱之介本の魅力」を寄稿。)
 森孝一(『書物游記』『木香往来』では荻生孝)
 比屋根英夫(書肆ひやね)

もう少し時間をかけて掘り下げてもらえればと思うところもあるのですが、晩年の秋朱之介(西谷操)の聞き書きを残してくれたことだけでも、ありがたいです。

『書物游記』別冊付録の最後のページには、写真のように書肆ひやねの新刊案内があります。そこに、今年の私にとって関わりの深かった、2人の人物の本、秋朱之介の『書物游記 〈特装版〉』と高橋輝雄の『高橋輝雄木版蔵書票集 遊ぶ蔵書票集』の2冊が並んでいることに、なんだか縁としか言いようのないものを感じます。
秋朱之介だけでなく高橋輝雄も、鹿児島と縁があったと知った今年でした。

 

『書物游記』別冊付録の「座談・秋朱之介を囲んで」で、昭和10年(1935)以降の銀座(銀座二ノ四)時代を語った部分に、石川淳の話題も出てきます。

〔朱之介〕 あの頃は、第一書房から日夏〔耿之介〕さんとか、佐藤春夫の本が出ていた。それに「パンテオン」には、私も詩を書いていた。その頃は、みんな名前だけは有名でね、本当は貧乏していたんだね。
岡澤
〔貞行〕 秋さんも貧乏でしたか。
秋 とくに貧乏でしたよ。あと、一番貧乏していたのは佐藤春夫ですよ。
岡澤 よっぽど、印税が入ってこなかった。
秋 いや、あの人の本は、売れないですよ。僕はね、佐藤春夫と喧嘩しちゃった。森谷均君がね、私を訪ねて銀座に来たんですよ。そこで、昭森社を始めたんです。一番最初に、彼が出したのが・・・・・・。
齋藤
〔専一郎〕 〔小出楢重の〕『大切な雰囲気』ですね。
秋 そう、そう。それからね、里見勝蔵だとか、柳亮とかね。私の関係では、堀口大學、佐藤春夫ね。それで、『霧社』を出した。東郷青児とか、海老原喜之助、林芙美子もね、私と同県人
〔鹿児島出身〕なんですよ。その頃、林の家が落合にあったんです。行ったことありますよ。
荻生
〔孝〕 それから、秋さん、美容科学研究会と言うところから、矢野目源一さんの本が出ていますね。
伊藤
〔滿雄〕 そう、そう。『美貌處方書』と言う不思議な本を装釘されていますね。
秋 矢野目さんが。
伊藤 いや、矢野目さんの本を秋さんが装釘されて出されているでしょう。
比屋根
〔英夫〕 そう、赤い布表紙のね。特製は紅白の紐綴で平の下にエジプト風の絵のある金紙を貼って。
秋 あれは、中村重義君のところで丁寧に製本したんです。築地のね。
荻生 伸展社版の『酔ひどれ船』と装釘が似ていますね。伸展社は、中村さん名義だけど、実際は秋さんですね。
秋 そう、中村君と始めた。僕が銀座に住んでいた頃、矢野目と二人でね、シエンソウだとか、サロン春なんかのね、女給さんたちの化粧をメーキャップしたんですよ。その頃はね、また、しゃーしゃーと手をつないでね、そう言うことが、矢野目さんは、またうまいんだ。
荻生 矢野目さんは、戦後、艶笑文学で有名になってますが、こんなところに秘密があったんですね。
峯村
〔幸造〕 有名な女優さんが、サロン春から随分と出ましたね。
秋 そうね、そう言うことをね、あの石川淳が小説に書いている。『山桜』の中に入っていますよ。僕も書いた、昔ね。矢野目とか、城左門とか、みんな友達だから。
峯村 『山桜』の話をすると、結局、あれですか、版画荘の平井博さんとは。
秋 友達ですよ、だから、石川が、あの最初のものを出しましたから。
荻生 『普賢』ですね。第四回芥川賞の。
秋 そう。あそこが出した本では、やっぱし僕の紹介で出した、村上菊一郎君がいますよ。僕のところからも出版しようと思ったけど。村上君は非常に翻訳がうまいんですよ。
佐々木
〔桔梗〕 恩地〔孝四郎〕さんが装釘した『悪の華』ですね。ブブノワの全頁挿絵のプーシキン『葬儀屋』も大判で出ましたね。
峯村 そうですね。話は別になりますけど、村上菊一郎は早稲田ですね。野田書房の野田誠三とは。
秋 野田とは関係ない。村上君とは、早稲田の方でね、その頃から、ずっと友達でね。
齋藤 なるほど。不思議なもんだな。版画荘も銀座でしたね。
秋 だから、私なんかのグループはね、全部同じになっているんですよ。

 

秋朱之介への聞き書き「装丁ががよくっても中味がないとね・・・・・・」が掲載された『太陽』330号(1989年2月、平凡社)

▲秋朱之介への聞き書き「装丁ががよくっても中味がないとね・・・・・・」が掲載された『太陽』330号(1989年2月、平凡社)
連載「ダンディズム頌」全12回の第8回。

取り上げられた12人は、古沢岩美、福田勝治、永田耕衣、黒田長久、南部忠平、土浦亀城、マキノ雅裕、秋朱之介、平林作蔵、榊莫山、中川幸夫、埴谷雄高と、1980年代後半のダンディなおじさまが並んでいます。

この聞き書きのなかで、秋朱之介は、銀座(銀座二ノ四)時代の回想も語っているのですが、そのなかで、石川淳の「山桜」について注目すべき発言をしています。

 その頃は、全部、私の思いどおりのことをやっていたんですよ、好き放題ね、勝手なものを作っておれたんです(笑)。そのかわり、金はかけましたよ。
 いつも銀座で飲んで歩いた、毎晩ね(笑)。ちょうど僕は銀座に住んでたから、いやでも呼ばれちゃうんだ。岡崎って、堀口さんの専属の店があって、堀口さんが来ると、女給さんが家まで呼びにくるんですよ。文士ってみんな遊ぶ人ばっかりだからね。
 城左門と石川淳と私の三人でよく通ったのがスリーシスターズ。二・二六事件の時、雪の降る中、朝早くね、城君が僕のところに知らせに飛び込んできた。あれも家に帰ってないのだ、どこかで遊んでいて軍隊を目撃したんだな(笑)。
 その頃、矢野
〔目〕源一と美容科学研究会というの始めて、銀座のサロン春とか紫煙荘〔紫烟荘〕の女給さんたちのメーキャップやったんですよ。矢野〔目〕源一の香水の作り方の本は僕が出したんです。真っ赤なちりめんの表紙の本でね。僕もマリーロランサンなんていう香水、作ったことがある(笑)。
 石川君が、その頃の僕を『山桜』に書いたんだ。

石川淳の側で、秋朱之介(西谷操)について、何か書き残しているのか、調べていませんので、山桜のモデルが秋朱之介(西谷操)だったということが双方ともに認めるものだったのかは分かりませんが、少なくとも、秋朱之介(西谷操)は、「山桜」のモデルは、自分だと思っていたわけです。

「モデル」といっても、どこからどこまでかというと、幅があります。キャラクターなのか設定なのか。
「山桜」の主人公「わたし」は貧乏な画家です。その貧乏さだけがモデルになったということもあります。
そこを深掘りして聞いてもらえれば、深い話が引き出せたのじゃないかと思います。

 

「山桜」は、「神田の片隅にある貸間、天井の低い二階の四畳半」に住む貧乏な画家の「わたし」が、昔の恋人「京子」の嫁ぎ先で 「遠縁にあたる吉波善作」(予備の騎兵大佐で、某肥料会社の重役)の「武蔵野の國分寺の別荘」に金を借りに行ったときに起こったできごとのの話です。

武蔵野の原で、私は「十一二歳」の少年と出会います。吉波善作と京子の子ども「善太郎」です。
その少年「善太郎」の存在が「わたし」を驚かします。

 今眼のあたりに見る〔善太郎の〕顔はわたしの顔よりほかのものではないのだ。時々鏡の裡に見かける顔、まがふ方ないわたし自身の相好なのだ。實はさきほど原の中で善太郎の顔を見た際、故知らず胸をとどろかし、いや、これは京子の幻に脅かされたか、とんだ通俗小説の一場面を演じたものかなと苦笑したのであつたが、今はもう苦笑どころではなく、わたしは瘧やみのごとくがたがた慄へ出す全身を抑へやうもなかつた。

 かうした善太郎とわたしと並んだところを眺めては善作の眼が呪咀に輝き出すのも無理ではないか。

 これはわたす一人にとつての不意打でしかなく、吉波一家にあつてはもはや疑惑嫉妬などといふ生やさしい漣を越えた命取りの渦潮なのだ。

まさに「とんだ通俗小説の一場面」みたいな設定ですが、昔の恋人の遺児が、自分にうりふたつだったという話です。
そして、京子は「去年のくれ肺炎で確かに死んで」いたことは、小説の最後まで伏せられています。

石川淳の「山桜」は、秋朱之介が親しかった岩佐東一郎と城左門が編集していた文芸誌『文藝汎論』六ノ一(1936年1月)が初出。
単行本初収録は、版画荘の『山桜』(1937年)で、「山桜」のほかに「一休咄」「祕佛」を収録しています。
石川淳が、秋朱之介と銀座を飲み歩いていた時期に書かれた小説です。

 

興味深いのは、「山桜」の前に、堀口大學の詩誌『パンテオン』『オルフェオン』に、女性の死を主題にした詩作品を西谷操が寄稿していることです。
それらが、石川淳の「山桜」に登場する主人公の、亡くなった昔の愛人・京子とむすびつくのかどうかは、何の証言も残っていないので、何も分からない、と言うしかありません。

 

『パンテオン(Pnatheon)』第9号(1928年12月3日発行、第一書房)表紙

▲『パンテオン(Pnathéon)』第9号(1928年12月3日発行、第一書房)表紙
堀口大學、日夏耿之介、西條八十の3人が、編集責任者となって始まった、詩を中心とした文芸誌ですが、第10号のとき、堀口大學と日夏耿之介が決定的な仲違いをし、廃刊。
堀口大學は、同じ第一書房から『オルフェオン』という詩誌を続けて刊行します。

 

西谷操の詩「鎌倉の秋」

▲『パンテオン(Pnathéon)』第9号(1928年12月3日発行、第一書房)に掲載された西谷操の詩「鎌倉の秋」

   鎌倉の秋   西谷操

    1 
 一人の女が死んでゆく
 絹の蒲団の上で鉛のやうに冷く

 一人の男がその上にのしかかつて
 世界中の不仕合せを一人で背負つたやうに

    2
 火葬場への山徑
 老いた櫻の木がやせた手に秋の花束をささげ
 黄櫨が棺の上に枯葉の名刺を一枚のせる、

    3
 夫は まだあたたかさの殘る
 灰の中によこたわりたいのだ
 夫は まだあたたかさの殘る
 灰をかいいだき度いのだ。

    4
 骨を拾ふ身うち四人
 母
 夫
 妹
 看護婦
 バサリと桐の落葉
 秋が深い。

 

『オルフェオン』創刊号(1929年4月3日発行、第一書房)

▲『オルフェオン』創刊号(1929年4月3日発行、第一書房)表紙
『パンテオン(Pnathéon)』廃刊後、堀口大學編集で創刊された詩誌。
表紙には、堀口大學の詩集『新しき小径』(1922年、書肆アルス)に使われた長谷川潔(1891~1980)の木口木版画が流用されています。目がある紙のため、しっかりと刷られておらず、残念な仕上がり。

 

『オルフェオン』創刊号(1929年4月3日発行、第一書房)扉

▲『オルフェオン』創刊号(1929年4月3日発行、第一書房)扉
人魚の図は、堀口大學の詩集『砂の枕』(1926年、第一書房)に使われた長谷川潔の木口木版画が流用されています。

 

西谷操の詩「ミヤよ」01

西谷操の詩「ミヤよ」02

▲『オルフェオン』創刊号(1929年4月3日発行、第一書房)に掲載された西谷操の詩「ミヤよ」

   ミヤよ   西谷操

     病床の島津みさをに

 ミヤよ 雪空に木立は白い
 ミヤよ 木立には山鳩がゐる
 ミヤよ 向うの家の牕でカアテンが動いてゐる
 お前は白いベッドの上で眼をつむつて息の音をきいてゐる
 カアネエシヨンの傍で手袋はしをれる

 ミヤよ 葩のやうな雪が落ちてくる
 ミヤよ 山鳩は木立の中にゐる
 ミヤよ 山鳩は雪の布団の中に眠るであらう
 白いベツドの上でお前のひたひが明るい
 カアネエシヨンの傍で手袋がしをれる

 ミヤよ クリスマスが過ぎればやがて春だ
 ミヤよ 私にはもう山鳩が見えない
 ミヤよ 暗い中で雪が思ひ出のやうに降つてゐる

「ミヤ」が何者なのか、詩を捧げた「病床の島津みさを」が何者か、いずれも分かりません。

西谷操の「みさを」は本名でなく、ペンネームです。本名は「西谷小助」で、「みさを」というペンネームを選んだ理由に「島津みさを」の存在があったのかもしれないと考えたりするのですが、まったく手がかりがありません。


〉〉〉今日の音楽〈〈〈

お別れの歌ということで、浜田真理子の『夜も昼も』(2006年、美音堂)から「胸の小箱」を。

浜田真理子の『夜も昼も』(2006年、美音堂)01

浜田真理子の『夜も昼も』(2006年、美音堂)02

表紙絵は林静一。意匠は佐々木暁。

 

「胸の小箱」の歌声に、「サヨナラダケガ人生ダ」という言葉が浮かびます。

「サヨナラダケガ人生ダ」は、井伏鱒二が『厄除け詩集』で、于武陵の詩「勸酒」で「鼻發多風雨 人生足別離」の句を〈ハナニアラシノタトヘモアルゾ 「サヨナラ」ダケガ人生ダ〉と訳したことで知られるようになった言葉です。

この、漢詩を七五調に訳す井伏鱒二の流儀にならって、漢詩を訳していく松下緑の『漢詩に遊ぶ』という本があります。

 

松下緑著・柳川創造編『漢詩に遊ぶ』(2006年7月25日第1刷、集英社文庫)

▲松下緑著・柳川創造編『漢詩に遊ぶ』(2006年7月25日第1刷、集英社文庫)
単行本初版のときは、『「サヨナラ」ダケガ人生カ』(2003年、集英社)というタイトルでした。

その文庫版解説を、フレディ松川というお医者さんが書いているのですが、その文章を次のような一節で締めくくっています。

 ちなみに、この本には書かれていないが、〈「サヨナラ」ダケガ人生ダ〉という井伏鱒二の名訳が生まれたのは、鹿児島の錦江湾だという。当時、新人作家だった井伏が、林芙美子といっしょに桜島に文芸講演会に行った帰りの船の甲板で、海を見ながら、林に井伏にこう声をかけた。
 「井伏君、さよならだけが人生よね」と。
 歌手のさだまさしが、井伏鱒二から直接聞いた話だそうだ。

この「鹿児島の錦江湾」で、という話がほんとうなら、鹿児島在住者としては、「鹿児島文芸ミニ知識」になる、面白い話です。
残念ながら、これは事実誤認で、この挿話は、広島の因島での出来事です。
文庫版の担当者や校閲者は、こういう文章の要になる部分の事実確認を怠ってはいけません。

 

『井伏鱒二全集 第20巻』(1998年、筑摩書房)収録の「因島半歳記」という隨筆があります。
1958年に発表された隨筆で、昭和6年(1931)、井伏鱒二が、林芙美子とともに、広島の因島へ講演と知り合いの墓参にいったことが書かれています。その一節に次のようにあります。

その後十年ちかくたつて、私は林芙美子にすすめられて尾道へ行き、やはり林さんにすすめられて一緒に〔因島の〕三ノ庄に行つた。私の泊つてゐたうちの後とり息子が亡くなつたので、展墓の意味もあつた。岡の上のお墓に花を供へ線香に火をつけてゐると、岬の突端で汽笛を鳴らす音も聞えて来た。やがて島に左様ならして帰るとき、林さんを見送る人や私を見送る人が十人たらず岸壁に来て、その人たちは船が出発の汽笛を鳴らすと「左様なら左様なら」と手を振つた。林さんも頻りに手を振つてゐたが、いきなり船室に駆けこんで、『人生は左様ならだけね』と云ふと同時に泣き伏した。そのせりふと云ひ挙動と云ひ、見てゐて照れくさくなつて来た。何とも嫌だと思つた。しかし後になつて私は于武陵の『勧酒』といふ漢詩を訳す際、「人生足別離」を「サヨナラダケガ人生ダ」と和訳した。無論、林さんのせりふを意識してゐたわけである。

『井伏鱒二全集 別巻二』(2000年、筑摩書房)の詳細な「年譜」でも、1931年の広島の因島行きのことは詳述されているので、「サヨナラダケガ人生ダ」誕生に、「鹿児島の錦江湾」が入り込むすきはありません。

 

なぜ「鹿児島の錦江湾」という記憶違いが生まれたかと考えると、桜島にある林芙美子の文学碑の、

 花のいのちは短くて、苦しきことのみ多かりき

という句と対になったような言葉なので、それとの混同から生じた間違いではないかと思われます。
酒の席なら、粋な間違いですが、 文庫本の解説としては、お粗末な失態です。

 

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250. 1986年の『Rē Records Quarterly Vol. 1 No. 3』予約購入者へのおまけ(2018年12月5日)

1986年の『Rē Records Quarterly Vol. 1 No. 3』予約購読者へのおまけ

249. 2013年のサジー・ローチェ文/ジゼル・ポター絵『バンドやろうよ?』(2018年11月14日)

Suzzy Roche & Giselle Potter『Want To Be In A Band?』表紙

248. 1984年のNovember Books『The Christmas Magazine』(2018年11月12日)

1985年のNovember Books『Christmas Magazine』(1984年)広告

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243. 1931年~1932年の『古東多万』の紙ひも綴じと糸綴じ(2018年8月31日)

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241. 1942年の新村出『ちぎれ雲』(2018年7月23日)

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1960年のマリイ・ロオランサン『夜たちの手帖』特装本と普通本

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1934年の木下杢太郎『雪櫚集』

237. 1992年の岡澤貞行『日々是趣味のひと』(2018年6月22日)

1992年の岡澤貞行『日々是趣味のひと』箱表紙

236. 1981年の『清水卓詩抄』(2018年6月21日)

1981年の『清水卓詩抄』表紙

235. 1978年のゲーリー・スナイダー『亀の島』サカキナナオ訳 (2018年5月30日)

1978年のゲーリー・スナイダー『亀の島』サカキナナオ訳表紙

234. 1956年の山中卓郎『坂の上』(2018年5月11日)

1956年の山中卓郎『坂の上』表紙

233. 1936年の柳亮『巴里すうぶにいる』(2018年5月9日)

1936年の柳亮『巴里すうぶにいる』

232. 1956年の『POETLORE(ポエトロア)』第8輯(2018年4月30日)

1956年の『POETLORE(ポエトロア)』第8輯

231. 1960年のマリイ・ロオランサン『夜たちの手帖』(2018年4月5日)

1960年のマリー・ローランサン『夜たちの手帖』

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230. 1983年の高野文子『おともだち』(2018年4月4日)

高野文子『おともだち』表紙とアンドレ・マルティ挿画の『青い鳥』

229. 1936年の堀口大學譯『マリイ・ロオランサン詩畫集』(2018年4月4日)

1936年の堀口大學譯『マリイ・ロオランサン詩畫集』

228. 1936年の東郷青児『手袋』(2018年3月27日)

1936年の東郷青児『手袋』

227. 1990年の江間章子『タンポポの呪咀』(2018年3月16日)

1990年の江間章子『タンポポの呪詛』

川内まごころ文学館「川内の生んだもう一人の出版人」秋朱之介関連新収蔵資料展示

226. 1934年の山口青邨『花のある隨筆』(2018年2月12日)

1934年の山口青邨『花のある隨筆』

225. 1934年の水原秋櫻子『定型俳句陣』(2018年2月12日)

1934年の水原秋櫻子『定型俳句陣』

224. 1934年の山口青邨『雜草園』(2018年2月12日)

1934年の山口青邨『雜草園』

223. 1933年の富安風生『草の花』(2018年2月12日)

1933年の富安風生『草の花』

222. 1943年の昭南書房版『かの子短歌全集 第一巻』(2018年1月28日)

1943年の昭南書房版『かの子短歌全集 第一巻』表紙

221. 2017年のピーター・ブレグヴァド『GO FIGURE』(2018年1月20日)

2017年のピーター・ブレグヴァド『Go Figure』

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220. 1990年のピーター・ブレグヴァド『King Strut』(2018年1月20日)

1990年のピーター・ブレグヴァド『King Strut』

219. 1983年のピーター・ブレグヴァド『The Naked Shakespeare』(2018年1月20日)

ピーター・ブレグヴァド『The Naked Shakespeare』

218. 鶴丸城跡堀のカワセミ(2018年1月1日)

鶴丸城跡堀のカワセミ01

217. 1936年の伸展社版『醉ひどれ船』ちらし(2017年12月30日)

1936年の伸展社版『醉ひどれ船』ちらし

216. 1869年の「稚櫻豊暐姫命塚」(2017年11月18日)

1869年の「綾御衣裏寧姫命塚」

215. 1813年の金剛嶺石碑(2017年11月18日)

1813年の金剛嶺石碑

214. 1667年のタンタドの観音石像(2017年11月18日)

1667年のタンタドの観音石像

213. 1981年のScritti Politti「The "Sweetest Girl"」(2017年11月6日)

1981 C81

212. 1903年の川上瀧彌・森廣『はな』(2017年10月29日)

1903年の川上瀧彌・森廣『はな』

211. 1982年のThe Ravishing Beauties「Futility」(2017年10月17日)

1982年Mighty Reel

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210. 1925年の西谷操「狼は吠える」(2017年10月8日)

1925年の西谷操「狼は吠える」

209. 1992年の『ホテル・ロートレアモン』(2017年9月15日)

1992年の『ホテル・ロートレアモン』

208. 1935年の堀内敬三『ヂンタ以来(このかた)』(2017年8月29日)

1935年の堀内敬三『ヂンタ以来(このかた)』

207. 2016年の『SELECTED SONGS by SLAPP HAPPY』 ILLUSTRATED by PETER BLEGVAD(2017年8月17日)

『SELECTED SONGS by SLAPP HAPPY』

206. 1931年の佐藤春夫『魔女』(2017年7月25日)

1931年の佐藤春夫『魔女』

205. 1985年の『Rē Records Quarterly Vol. 1 No. 1』の予約購読者へのおまけ(2017年6月27日)

1985年の『Rē Records Quarterly Vol. 1 No. 1』の予約購読者へのおまけ

204. 1985~1986年の『Rē Records Quarterly Vol. 1』(2017年5月28日)

Rē Records Quarterly Vol. 1 No.1 back

203. 1932年の池田圭『詩集技巧』(2017年4月27日)

1932年の池田圭『詩集技巧』表紙

202. 2011年の『Emblem of My Work』展カタログ(2017年4月3日)

2011年の『Emblem of My Work』展カタログ

201. 1928年の佐佐木信綱・佐佐木雪子『竹柏漫筆』(2017年3月17日)

1928年の佐佐木信綱・佐佐木雪子『竹柏漫筆』背

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200. 千駄木の秋朱之介寓居から小日向の堀口大學の家まで(2017年3月16日)

小日向の鷺坂

199. 2009年の『黒いページ』展カタログ(2017年2月14日)

2009年の『黒いページ』展カタログ

198. 1934年の『西山文雄遺稿集』(2017年1月31日)

1934年の『西山文雄遺稿集』

197. 1967年の『笑いごとじゃない』(2017年1月14日)

1972年の『笑いごとじゃない』

196. 2017年1月1日の桜島

2017年1月1日の桜島01

195. 1978年のキャシー・アッカーの声(2016年12月31日)

2016年Peter Gordon & David van Tieghem「Winter Summer」裏ジャケット

194. 1934年のポオル・ジェラルデイ著・西尾幹子訳『お前と私』(2016年12月19日)

1934年のポオル・ジェラルデイ著・西尾幹子訳『お前と私』

193. 1974年の富岡多恵子『壺中庵異聞』(2016年12月15日)

1974年の富岡多恵子『壺中庵異聞』

192. 1995年の峯村幸造『孤拙優游』(2016年11月30日)

1995年の峯村幸造『孤拙優游』

191. 1980年の今井田勲『雑誌雑書館』(2016年10月27日)

1980年の今井田勲『雑誌雑書館』箱表紙

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190. 1971年の『海』の表紙(2016年10月24日)

1971年の『海』01

189. 1975年の堀口九萬一著・堀口大學訳『長城詩抄』(2016年10月17日)

1975年の堀口九萬一著・堀口大學訳『長城詩抄』

188. 1936年の『木香通信』6月号(2016年9月26日)

1936年の『木香通信』六月号

187. 1936年のモラエス『おヨネと小春』(2016年9月4日)

1936年のモラエス『おヨネと小春』箱と表紙

186. 1927年の『藝術市場』―避暑地ロマンス号(2016年8月19日)

1927年の『藝術市場』

185. 1968年の天沢退二郎『紙の鏡』(2016年8月5日)

1968年の天沢退二郎『紙の鏡』

184. 1970年の天沢退二郎『血と野菜 1965~1969』(2016年8月4日)

1970年の天沢退二郎『血と野菜』

183. 1946年のダーウィン夫妻『イッシイブッシイとトップノット』(2016年7月29日)

1946年のダーウィン夫妻『イッシイブッシイとトップノット』

182. 1990年のジョン・グリーヴス『ローズ・セ・ラ・ヴィ』(2016年7月21日)

1990年のジョン・グリーヴス『ローズ・セ・ラ・ヴィ』

181. 1953年の片山廣子『燈火節』(2016年5月18日)

1953年の片山廣子『燈火節』

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180. 1907年の『シャナヒー』年刊版第2巻(2016年5月17日)

1907年の『シャナヒー』年刊版第2巻

179. 1906年の『シャナヒー』年刊版第1巻(2016年5月16日)

1906年の『シャナヒー』年刊版第1巻

178. 1904年の『アイルランドの丘で狩りをする妖精女王マブ』(2016年5月10日)

1904Queen Maeve

177. 1942年の野村傳四『大隅肝屬郡方言集』(2016年4月28日)

野村傳四『大隅肝屬郡方言集』表紙

176. 1926年ダックワース版のハドソン『緑の館』(2016年4月22日)

1926GreenMansions01

175. 1948年のバーナード・ダーウィン『のんきな物思い』(2016年3月17日)

1948Every Idle Dream

174. 1989年の天沢退二郎詩集『ノマディズム』(2016年2月23日)

1989年の天沢退二郎詩集『ノマディズム』

173. 1946年と1956年の『折々のナーサリーライム』(2016年2月18日)

1946年と1956年の『折々のナーサリーライム』

172. 1935年のダーウィン夫妻『トゥトロ氏と仲間たち』(2016年1月24日)

1935年のダーウィン夫妻『トゥトロ氏と仲間たち』表紙

171. 桜島雪景色(2016年1月24日)

2016年1月24日桜島雪景色

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170. 1927年のダーウィン夫妻『トゥトロ・トゥ』(2016年1月18日)

1927年のダーウィン夫妻『トゥトロ・トゥ』表紙

169. 1966年の天沢退二郎『時間錯誤』(2016年1月17日)

1966年の天沢退二郎『時間錯誤』表紙

168. 1925年のダーウィン夫妻『トゥトロ氏のおはなし』(2016年1月12日)

1925 The Rale Of Mr Tootleoo 表紙

167. 2016年1月1日の桜島

2016年1月1日桜島

166. 1964年のミス・リード編『カントリー・バンチ』(2015年12月31日)

1964 Miss Read Country Bunch

165. 1924年のジェフリー・ケインズ『サー・トマス・ブラウン書誌』(2015年12月12日)

A BIBLIOGRAPHY OF SIR THOMAS BROWNE

164. 1975年のAllen Toussaint 『Southern Nights』(2015年11月16日)

1975 Allen Toussaint Southern Nights

163. 1968年の松下竜一『豆腐屋の四季』(2015年11月11日)

1968松下竜一『豆腐屋の四季』

162. 1963年の天沢退二郎詩集『夜中から朝まで』(2015年11月10日)

天沢退二郎詩集『夜中から朝まで』

161. 1984年の品川力『本豪落第横丁』(2015年10月1日)

1984年の品川力『本豪落第横丁』

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160. 2015年のユニティー・スペンサー『アーチストになれて運がよかった』(2015年9月30日)

Unity Spencer『Lucky to be an Artist』

159. 1961年の天沢退二郎詩集『朝の河』(2015年8月30日)

1961年天沢退二郎詩集『朝の河』表紙

158. 1972年の『天澤退二郎詩集』(2015年8月29日)

1972天澤退二郎詩集外箱

157. 初夏の七郎すもも(2015年7月24日)

七郎すもも01

156. 1979年のPeter Gabriel「Here Comes The Flood」(2015年7月23日)

1979 Peter Gabriel Here Comes the Flood

155. 1940年の松崎明治『ANGLING IN JAPAN (日本ノ釣)』(2015年6月18日)

1940 ANGLING IN JAPAN Cover

154. 2000年のクリンペライ『不思議の国のアリス』ジャケット(2015年4月25日)

2000 Klimperei Alice au Pays des Merveilles

153. 2012年のデヴィッド・アレン『サウンドバイツ 4 ザ レヴェレイション 2012』(2015年3月18日)

soundbites 4 tha reVelation 2012_cover

152. 2012年のダンカン・ヘイニング『トラッドダッズ、ダーティボッパー、そしてフリーフュージョニアーズ』(2015年3月16日)

Trad Dads, Dirty Boppers And Free Fusioneers

151. 1976年のキリル・ボンフィリオリ『Something Nasty In The Woodshed』(2015年1月29日)

1976Bonfiglioli_Something Nasty

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150. 1949年の七高文藝部『啓明』最終刊号(2015年1月18日)

1949年の七高文藝部『啓明』最終刊号

149. 1995年ごろの片岡吾庵堂さん作「翔び鶴」(2015年1月10日)

片岡吾庵堂さんの翔び鶴

148. 1937年のダグラス・コッカレル『製本』(2015年1月5日)

1937Douglas Cockerell_Bookbinding01

147. 2015年1月1日の桜島

2015年1月1日桜島01

146. 1984年のジョージ・オーウェル『1984年』ファクシミリ版(2014年12月30日)

1984Orwell_dustwrapper

145. 1974年の天澤退二郎詩集『譚海』(2014年12月29日)

1974天澤退二郎詩集『譚海』

144. 2001年の岩田宏『渡り歩き』(2014年12月26日)

2001年岩田宏『渡り歩き』

143. 1980年の岩元紀彦監修『追悼文集 伯父 岩元禎』(2014年12月1日)

岩元紀彦監修『追悼文集 伯父 岩元禎』

142. 1985年のエドワード・リア回顧展カタログ(2014年10月7日)

1985Edward Lear01

141. 1977年の辻邦生『夏の海の色』(2014年8月29日)

辻邦生『夏の海の色』

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140. 1974年のロバート・ワイアット『ロック・ボトム』(2014年7月26日)

1974Wyatt_Rock Bottom01

139. 1998年の『河原温 全体と部分 1964-1995』展カタログ(2014年7月16日)

1998河原温_表紙

138. 1913年の半仙子『日當山侏儒戯言』(2014年6月30日)

1913半仙子『日当山侏儒戯言』表紙

137. 1917年の加藤雄吉『尾花集』(2014年6月27日)

1917加藤雄吉_尾花集_表紙

136. 1929年の島津久基『羅生門の鬼』(2014年6月12日)

1929島津久基_羅生門の鬼_箱

135. 1943年の『FLEURON』誌刊行20周年記念に催された食事会のメニュー(2014年4月25日)

1943年『Fleuron』誌20周年昼食会メニュー01

134. 1995年の平田信芳『石の鹿児島』(2014年2月27日)

平田信芳_石の鹿児島

133. 1983年のリチャード・カーライン回顧展カタログ(2014年2月8日)

1983Richard Carline_catalogue

132. 1971年のリチャード・カーライン『ポストのなかの絵』第2版(2014年1月26日)

1971Carline_Post

131. 1994年のウィリー・アイゼンハート『ドナルド・エヴァンスの世界』(2014年1月7日)

1994DonaldEvans_cover

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130. 1978年の雅陶堂ギャラリー「JOSEPH CORNELL展」カタログ(2014年1月5日)

1978Cornell_雅陶堂_cover

129. 2014年1月1日の日の出(2014年1月1日)

2014年1月1日桜島の日の出01

128. 2010年の『クラシック・アルバム・カヴァー』(2013年12月11日)

2010Classic Album Cover_Royal Mail

127. 1934年の『藝術家たちによる説教集』(2013年12月1日)

1934Sermons by Artists_表紙

126. 1926年の南九州山岳會編『楠郷山誌』(2013年11月27日)

1926楠郷山誌_箱表紙

125. 1924年の第七高等学校造士館旅行部『南溟』創刊号(2013年11月26日)

1924南溟_表紙

124. 1974年の講談社文庫版『復興期の精神』(2013年11月17日)

1974年_花田清輝_復興期の精神

123. 1924年の箱入りの志賀直哉『眞鶴』と木村荘八『猫』(2013年11月9日)

1924志賀直哉_真鶴_木村荘八_猫_箱と表紙

122. 1912年ごろのスレイド美術学校のピクニック集合写真(2013年10月17日)

1912 Slade picnic

121. 1929年のアーサー・ウェイリー訳『虫愛づる姫君』(2013年10月8日)

1929Wale_The Lady Who Loved Insects_cover

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120. 2004年の『妄想フルクサス』(2013年9月30日)

2004Mousou Fluxus_cover01

119. 1937年のアーサー・ウェイリー訳『歌の本』(2013年9月22日)

1937_54_Waley Book of Songs

118. 1984年のガイ・ダヴェンポート『「りんごとなし」とその他の短編』(2013年9月12日)

1984Davenport_Apples & Pears

117. 1953年のゴードン・ボトムレイ『詩と劇』(2013年9月10日)

1953GordonBottomley

116. 1905年のゴードン・ボトムレイ『夏至の前夜』(2013年9月9日)

1905MidsummerEve_cover

115. 1985年の『さようなら、ギャングたち』(2013年7月31日)

1985So Long Gangsters

114. 1972年の島尾敏雄『東北と奄美の昔ばなし』(2013年7月14日)

1972東北と奄美の昔ばなし詩稿社

113. 1976年の『ジョセフ・コーネル・ポートフォリオ』(2013年7月4日)

1976Joseph Cornell Portfolio01

112. 1958年のエリナー・ファージョン『想い出のエドワード・トマス』(2013年6月26日)

1958Farjeon_Thomas_Oxford

111. 1887年のローレンス・オリファント『ファッショナブルな哲学』(2013年6月15日)

1887Oliphant_Fashionable Philosophy_cover

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110. 1938年の『聖者の物語』(2013年6月12日)

1938Marty_Histoire Sainte_cover

109. 1975年のハットフィールド・アンド・ザ・ノース『ザ・ロッターズ・クラブ』(2013年6月4日)

1975Hatfield and the North_The Rotters' Club

108. 1982年のアン・テイラー『ローレンス・オリファント 1829-1888』(2013年5月26日)

1982Anne Taylor_Laurence Oliphant

107. 1971年のドナルド・バーセルミ『ちょっとへんてこな消防車』(2013年5月16日)

1971Barthelme_fire engine

106. 1991年のウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング『ディファレンス・エンジン』(2013年5月10日)

1991THE DIFFERENCE ENGINE

105. 1992年の『五代友厚・寺島宗則・森有礼』(2013年5月8日)

1992reimeikan_mori arinori

104. 1957年の木山捷平『耳學問』(2013年4月28日)

1957Kiyama Shouhei Mimigakumon

103. 1924年のエドワード・ゴードン・クレイグ『木版画と覚書』(2013年4月23日)

1924 Gordon Craig Woodcuts cover 01

102. 1957年のエドワード・ゴードン・クレイグ『わが生涯の物語へのインデックス』(2013年4月17日)

1957Index_Gordon Craig

101. 1900年ごろのホフマン『英語版もじゃもじゃペーター』(2013年4月8日)

1900Struwwelpeter_cover

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100. 1959年の『グウェン・ラヴェラの木版画』(2013年3月26日)

1959Raverat_wrapper

99. 1977年の『レイノルズ・ストーン木版画集』(2013年3月24日)

1977ReynoldsStone_titlepage

98. 1981年の『九百人のお祖母さん』(2013年3月23日)

1981_900grandmothers

97. 1938年の『風車小屋だより』(2013年3月19日)

1938Daudet_Moulin_cover

96. 1935年の『薩藩の文化』(2013年3月13日)

1935Satsuma_bunka_cover

95. 1981年の『土曜日の本・傑作選』(2013年3月12日)

1981SaturdayBook_wrapper

94. 1975年の『土曜日の本』(2013年3月11日)

1975SaturdayBook_wrapper

93. 1973年の『土曜日の本』(2013年3月10日)

1973SaturdayBook_wrapper

92. 1972年の『土曜日の本』(2013年3月9日)

1972SaturdayBook_box_wrapper

91. 1971年の『土曜日の本』(2013年3月8日)

1971SaturdayBook_wrapper

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90. 1970年の『土曜日の本』(2013年3月7日)

1970SaturdayBook_wrapper

89. 1969年の『土曜日の本』(2013年3月6日)

1969SaturdayBook_box_wrapper

88. 1968年の『土曜日の本』(2013年3月5日)

1968SaturdayBook_box_wrapper

87. 1967年の『土曜日の本』(2013年3月4日)

1967SaturdayBook_wrapper

86. 1966年の『土曜日の本』(2013年3月3日)

1966SaturdayBook_box_wrapper

85. 1965年の『土曜日の本』(2013年3月2日)

1965SaturdayBook_wrapper

84. 1988年のケヴィン・エアーズのライブ(2013年3月1日)

1978KevinAyers_RainbowTakeaway

83. 1964年の『土曜日の本』(2013年2月28日)

1964SaturdayBook_wrapper

82. 1963年の『土曜日の本』(2013年2月27日)

1963SaturdayBook_wrapper

81. 1962年の『土曜日の本』(2013年2月26日)

1962SaturdayBook_wrapper

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80. 1961年の『土曜日の本』(2013年2月25日)

1961SaturdayBook_box_wrapper

79. 1960年の『土曜日の本』(2013年2月24日)

1960SaturdayBook_wrapper

78. 1959年の『土曜日の本』(2013年2月23日)

1959SaturdayBook_box_wrapper

77. 1958年の『土曜日の本』(2013年2月22日)

1958SaturdayBook_box_wrapper

76. 1957年の『土曜日の本』(2013年2月21日)

1957SaturdayBook_box_wrapper

75. 1956年の『土曜日の本』(2013年2月20日)

1956SaturdayBook_box_wrapper

74. 1955年のオリーヴ・クックとエドウィン・スミス『コレクターズ・アイテム』(2013年2月19日)

1955CollectorsItems_wrapper

73. 1955年の『土曜日の本』(2013年2月18日)

1955SaturdayBook_box_wrapper

72. 1954年の『土曜日の本』(2013年2月17日)

1954SaturdayBook_box_wrapper

71. 1953年の『土曜日の本』(2013年2月16日)

1953SaturdayBook_wrapper

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70. 1952年の『土曜日の本』(2013年2月15日)

1952SaturdayBook_wrapper

69. 1951年の『土曜日の本』(2013年2月14日)

1951SaturdayBook_wrapper

68. 1951年の『現代の本と作家』(2013年2月13日)

1951ModernBooksWriters_cover

67. 1950年の『土曜日の本』(2013年2月12日)

1950SaturdayBook_wrapper

66. 1949年の『土曜日の本』(2013年2月11日)

1949SaturdayBook_wrapper

65. 1948年の『土曜日の本』(2013年2月10日)

1948SaturdayBook_wrapper

64. 1947年の『土曜日の本』(2013年2月9日)

1947SaturdayBook_wrapper

63. 1946年の『土曜日の本』(2013年2月8日)

1946SaturdayBook_wrapper

62. 1945年の『土曜日の本』(2013年2月7日)

1945SaturdayBook_wrapper

61. 1944年の『土曜日の本』(2013年2月6日)

1944SaturdayBook_cover

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60. 1943年の『土曜日の本』(2013年2月5日)

1943SaturdayBook_wrapper

59. 1942年の『土曜日の本』(2013年2月4日)

1942SaturdayBook_cover

58. 1936年の『パロディ・パーティー』(2013年2月3日)

1936ParodyParty_cover

57. 1941年の『土曜日の本』(2013年2月2日)

1941SaturdayBook_rapper

56. 1953年ごろの『スティーヴンス=ネルソン社の紙見本帖』(2013年1月31日)

1953Specimens_cover

55. 1945年の岸田日出刀『建築學者 伊東忠太』(2013年1月29日)

1945Kishida_Ito Chuta

54. 1912年のチャールズ・T・ジャコビの『本と印刷についての覚書』(2013年1月27日)

1912CTJacobi_Books and Printing

53. 1903年の岡倉覚三『東洋の理想』(2013年1月26日)

1903Okakura_The Ideals Of The East

52. 1895年のウィリアム・モリス『世界のかなたの森』(2013年1月25日)

1895Morris_WoodBeyondTheWorld_title

51. 1969年ごろの『モノタイプ社印刷活字見本帖』(2013年1月23日)

1969MonotypeSpecimen

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50. 1958年の小沼丹『黒いハンカチ』(2013年1月22日)

1958OnumaTan_BlackHandkerchief

49. 1902年のゴードン・ボトムレイ『夜さけぶもの 一幕劇』(2013年1月21日)

1902Bottomley_Crier_cover

48. 1955年の『詩人と画家 ゴードン・ボトムレイとポール・ナッシュの往復書簡』(2013年1月20日)

1955Bottomley_Nash_Correspondence

47. 1945年のトム・ジェントルマン『ブラエ農場』(2013年1月19日)

1945BraeFarm_cover01

46. 1957年の岩波書店版『漱石全集 書簡集一~五』(2013年1月18日)

1957Souseki_letters

45. 1980年のノエル・キャリントン『キャリントン 絵・素描・装飾』(2013年1月17日)

1980Noel Carrington

44. 1970年の『キャリントン 手紙と日記抜粋』(2013年1月16日)

1970Carrington

43. 1892年のマードック,バートン,小川『アヤメさん』(2013年1月15日)

1892Ayame-san01

42. 1910年のポンティング『この世の楽園・日本』(2013年1月14日)

1910Ponting_ LOTUS-LAND JAPAN

41. 1987年のデヴィッド・マッキッタリック『カーウェン・パターン紙の新見本帖』(2013年1月13日)

1987_A New Specimen Book of Curwen Pattern Papers

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40. 1969年の『岩下壮一 一巻選集』(2013年1月12日)

1969IwashitaSoichi

39. 1860年のモクソン版『アルフレッド・テニスン詩集』(2013年1月11日)

1860Moxon_Tennyson

38. 1980年のヤング・マーブル・ジャイアンツ『言葉と絵』(2013年1月10日)

1980YMG

37. 1927年の『七高さん』(2013年1月9日)

1927_7kousan

36. 1936年のグウェン・ラヴェラ『逃亡』(2013年1月8日)

1936Runaway_Raverat

35. 1899年のメアリ・フェノロサ『巣立ち』(2013年1月7日)

1899OutOfTheNest

34. 1906年のメアリ・フェノロサ『龍の画家』(2013年1月6日)

1906DragonPainter

33. 1961年のジュニア鹿児島編『ニコニコ郷土史』(2013年1月5日)

1961niconico_history

32. 1940年のジョン・ファーリー『刻まれたイメージ』(2013年1月4日)

1940JohnFarleigh

31. 1939年と1946年の『トワエモワ』(2013年1月3日)

1939ToiEtMoi

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30. 1963年の『シルヴィア・ビーチ 1887-1962』(2013年1月2日)

1963SylviaBeach

29. 謹賀新年(2013年1月1日)

2013HappyNewYear

28. 1984年のカトラー文・ベンジ絵『ニワトリになったハーバートくん』(2012年12月31日)

1984Cutler_Benge

27. 1970年のアーサー・ウェイリー『Madly Singing in the Mountains』(2012年12月30日)

1970ArthurWaley

26. 1925年のウェイリー訳『源氏物語』(2012年12月29日)

1925Genji_Waley

25. 1931年のウィリアム・ローゼンスタイン『人と思い出』(2012年12月28日)

1931WillRothenstein

24. 1949年の梅花艸堂主人『夢』(2012年12月27日)

1949Baikasodo_yume

23. 1947年の加藤一雄『無名の南畫家』(2012年12月26日)

kato_mumeinonangaka1947

22. 1963年の岩本堅一『素白随筆』(2012年12月25日)

sohakuzuihitsu1963

21. 1978年のブライアン・イーノ&ピーター・シュミット『オブリーク・ストラテジーズ』(2012年11月2日)

Oblique Strategies1978

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20. 1982年のロバート・ワイアット『シップビルディング』(2012年10月30日)

Wyatt_Shipbuilding1982

19. 2000年のピーター・ブレグヴァド『リヴァイアサンの書』(2012年10月29日)

Blegvad_leviathan2000

18. 1910年のジェームズ・マードック『日本史・第一巻』(2012年10月27日)

Murdoch_Japan1910

17. 1903年のジェームズ・マードック『日本史』(2012年10月26日)

Murdoch_Japan1903

16. 1861年のエドモンド・エヴァンス『THE ART ALBUM』(2012年10月24日)

Evans1861_Art Album

15. 1898年のカーライル『衣装哲学』(2012年10月23日)

Sartor Resartus

14. 1861年のジョン・ジャクソン『木版論』(2012年10月22日)

Jackson_Chatto_Wood Engraving

13. 1937年のフランシス・ブレット・ヤング『ある村の肖像』(2012年10月21日)

Young_Hassall_Portrait of a Village

12. 1974年の坂上弘『枇杷の季節』(2012年10月20日)

坂上弘_枇杷の季節

11. 1952年のグウェン・ラヴェラ『Period Piece』(2012年10月19日)

Raverat_Period Piece

10. 1919年の『ルパート・ブルック詩集』(2012年10月16日)

Rupert Brooke Raverat

09. 1942年の松崎明治『釣技百科』(2012年10月14日)

matuzaki_tyougyo1942

08. 1966年のキース・ロバーツ『パヴァーヌ』(2012年10月11日)

impulse1966

07. 1983年の島尾ミホ『海嘯』(2012年10月11日)

simaohiho_kaishou

06. 1933年の内田百間『百鬼園随筆』 (2012年10月11日)

hyakkienzuihitu

05. 1964年のケヴィン・エアーズ最初の詩集(2012年10月10日)

1964Ayers_Bookle

04. 1936年の「国際シュルレアリスト広報」第4号(2012年10月9日)

1936SurrearistBulletin

03. 1921年のクロード・ローヴァット・フレイザー(2012年10月8日)

The Luck of the Bean-Rows

02. 1899年と1904年の『黄金時代』(2012年9月26日)

1904年の『黄金時代』表紙

01. 1945年の『青い鳥』(2012年9月22日)

青い鳥01