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スワロウデイル

 編集工房SWALLOW-DALEのアーカイヴ準備室です。ときどき更新します。

平田信芳文庫

 平田信芳(1930年9月15日 - 2014年2月15日)の思い出に、
「平田信芳文庫」を開設しました。(2014年10月28日)

 

SWALLOW-DALE

 不定期刊小冊子『SWALLOW-DALE』をPDFで公開していく予定です。おもに鹿児島についてのテキストになります。忘れられている、忘れ去られている話題を取り上げていく予定です。時代遅れというか、時代とずれた話が続く予定です。

 

my favorite things

 しばらく「20世紀書店」が続きます。ほかの世紀にもお邪魔します。

 

322. 1931年の『談奇黨(党)』第3号とその異版(2020年10月11日)

1931年の『談奇党』第3号とその異版表紙


梅原北明(1901~1946)の『デカメロン』(大正14年・1925年)翻訳にはじまる、エロ・グロ・ナンセンスの時代は、当時の言葉で「エロ・グロ」「エロ出版」「好色文學」「エロ本屋」「稀書」「艶本」「エロ本」「珍書屋」「軟派出版」など形容される出版物を生み出し、その流行は昭和7年(1932)ぐらいまで続きますが、左翼とエロの出版物を発禁弾圧する流れで急速にしぼんでいきます。

そのブーム末期の昭和6年12月に、『談奇黨(党)』(以下「談奇党」で統一、發行所は洛成館)という雑誌が、その第3号で、「あれ程全盛を極めたエロ出版も、昭和五年の下半期からすつかり下火になつた」という認識のもと、「好色文學受難錄」(以下「好色文学受難録」で統一)という、「珍書屋」の裏事情を振り返る特集を組みます。

このサイトでは、西谷操(秋朱之介、1903~1997)について、いろいろ書いてきましたが、この『談奇党』第3号は、和2~4年(1927~1929)ごろの西谷操の「珍書屋」時代を知る上で貴重な資料です。

刊行された8号中、7号が発禁になった、いわゆる当時の「エロ雑誌」で、西谷操が在籍していた現代資料研究會編輯部、発藻堂書院、南柯書院などの、西谷操をよく知る関係者がかかわっていたと思われます。

唯一発禁にならなかった号が、「エロ記事」のない「特殊研究号」として、「エロ出版」に関わる人物たちの内幕を特集した、この第3号「好色文学受難録」でした。