■スワロウデイル
編集工房SWALLOW-DALEのアーカイヴ準備室です。ときどき更新します。
●平田信芳文庫
平田信芳(1930年9月15日 - 2014年2月15日)の思い出に、
「平田信芳文庫」を開設しました。(2014年10月28日)
●SWALLOW-DALE
不定期刊小冊子『SWALLOW-DALE』をPDFで公開していく予定です。おもに鹿児島についてのテキストになります。忘れられている、忘れ去られている話題を取り上げていく予定です。時代遅れというか、時代とずれた話が続く予定です。
●my favorite things
しばらく「20世紀書店」が続きます。ほかの世紀にもお邪魔します。
396. 堀口大學が秋朱之介に贈った花瓶(2023年5月14日)
人の行き来が多くなって、しばらく会っていなかった人とも会う機会が増えました。
3月のことですが、秋朱之介(西谷操、1903~1997)の長女、大久保文香さんが、秋朱之介の装幀・発行本、佐藤春夫『魔女』(47部局紙限定本)を 川内のまごころ文学館に寄贈するというので、日帰りみたいなかたちで横浜から鹿児島へ来られました。
宅急便で送ると本が壊れそうだから、という理由でした。
ほんとうに、魔女の宅急便です。
わたしも野次馬みたいなかたちで便乗して、その本を見せてもらうことができました。
そのとき、大久保文香さんは、花瓶も持って来られて、「さしあげます」と渡されました。
戦前、堀口大學(1892~1981)が秋朱之介に贈ったフランスの花瓶ということでした。
黄に、少し緑の入った、おしゃれな花瓶です。
身に余る品と思いましたが、秋朱之介がつないでくれたご縁です、ありがたく受け取りました。
今日は母の日、その花瓶にカーネーションを挿してみました。